財務省本庁舎は、敷地造成に昭和9年から取りかかりました。戦時中の資材難のため工事が一時中止されるなどしましたが、その後も少 しずつ工事が進められ、外壁のタイル張りを残した状態で、昭和18年に一応の完成をみました。 終戦後は米軍に接収され、接収解除がされる昭和30年までその状態のままとされましたが、接収解除後、外壁タイル張りを初めとした改 修工事に着手し、昭和38年に全ての改修工事が完了し、現在の姿となりました。 さらに、平成27年から令和2年まで建面積が1万2千㎡にもなる国内最大級の免震レトロフィット工事(既存建物の免震化を図ることにより、 大地震動時に建物に作用する地震力を低減させ、既存構造体の補強をほとんどすることなく、耐震性能の向上を図る耐震改修工法)を実施 し、防災拠点施設として必要な耐震性能を確保しています。
※建物の面積については国有財産面積を示す。