2015年1月30日(金) 8:33 ~ 8:45
閣議室前
太田昭宏 大臣
(問)スカイマークが経営破綻致しました。大臣の所感と国交省の対応を教えてください。
(答)一昨日、28日でありますが、スカイマークは東京地裁に対しまして、民事再生法に基づく手続きを開始するという申立てを行いました。今後は、裁判所の監督の下で、民事再生法に基づく手続きを通じて、同社の事業の再生が図られると思います。国交省としては、まずその推移を注視して参りたいと考えています。スカイマークからは、再生手続き開始の申立てを行った以降も、引き続き、運航を継続するという意向が示されています。このため、国交省におきましては、輸送の安全の確保に万全を期すということ、そして、利用者の混乱を回避するために必要な周知とか案内等を行うこと、この2点を指示を致しました。また、これらの取組状況について、適時報告を受けることとしているところです。私の方からは以上です。
(問)スカイマークの民事再生法手続きに関連して、日本航空との単独提携が国土交通省に認められなかったことが原因であるという指摘もありますが、大臣のご所感を伺います。
(答)これは全く違うお話だと思います。スカイマークが民事再生に至ったということについては、スカイマーク側がA380のことについて言及をしたり、自らどういうことかということについては、お話をしている状況だと思います。共同運航ということについてどうするかということで、動きはあったと思いますが、私が何回も申し上げておりますように、正式な申立てがありませんということ、そして一般論として、日本航空が他の航空会社と提携する場合には、航空法に加えて、いわゆる8.10ペーパー、これに照らして、健全な競争環境の確保の観点から厳しく判断するという、競争が大事だということだけを申し上げているだけで、それについてどういう経過があったということについては、私としては一般論として申し上げただけの話です。民事再生ということに至ったわけですが、我々として具体的な事例についてどうこう言ったという事実は全くありません。
(問)スカイマークについてですが、経営陣は(昨日の)会見で、引き続き第三極にこだわっていきたいと強調していました。大臣の方から、スカイマークの経営幹部に対して、第三極として引き続きやってくれと言われているという話も会見で出ていましたが、それについて大臣いかがでしょうか。
(答)そういうことも正式に、私の方から言ったことはありません。スカイマークの件について、私が公式に発言したというのは、記者会見で何回か発言した以外のことは、私は一切発言しておりません。日本の航空行政ということであれば、競争環境が常に整備されているということが大事だということが、私たちの基本的な考えであると考えているところです。
(問)(スカイマークは)第三極として再生を果たすべきとお考えでしょうか。
(答)これは第三極(として再生を果たすべきかどうか)ということではなくて、民事再生の中できちっと運航が行われて、利用者が回復をしていくということが、私は望ましいと思っておりますが、これは私がどうこういう話ではなくて、これからまさに再建に向けた動きというのが始まるところですから、よく注視をしていきたいと思っています。どの企業におきましても、航空に限らず会社がしっかり経営されていくということは、私は大変望ましいことと思っておりますが、具体的な事例について私がどうこういう話ではございません。
(問)JR九州の上場の検討結果が発表されましたが、一言所感をお願いします。
(答)JR九州について上場するという方向が出たところで、これから法案との絡みも出てくるわけでありますが、その方向性の中で適切な方向に持って行ければと思っているところです。
(問)公正取引委員会が復興道路の舗装に関して調査を始めました。コメントがありましたらお願いします。
(答)いわゆるNEXCO東日本が発注した、東日本大震災の道路舗装復旧工事に関しまして、独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会が道路舗装会社を強制調査したという報道がなされていることは十分承知しております。国交省としましては、これは公正取引委員会の調査を踏まえて、適切に対処したいと考えておりますが、まずは公正取引委員会の調査結果というものを待ちたいと考えております。
(問)今後の復興事業への影響について、どのように考えておりますか。
(答)これは復興ということについては、真剣に取り組んでいかなくてはなりませんから、現段階でまだ調査が始まったところですから、どうこう私が申し上げる段階ではないし、復興は進めていかなくてはならないと、私は強く思っています。