大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2024年8月2日(金) 10:43 ~ 10:48
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣から)日本版ライドシェアの酷暑とイベント開催に対応したバージョンアップについて

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。
このほか、私から1点報告があります。
「日本版ライドシェア」の酷暑とイベント開催に対応したバージョンアップについてです。
夏の酷暑や、イベント開催に対応するための「日本版ライドシェア」のバージョンアップを行うこととしました。
地域交通における「担い手」や「移動の足」不足への対応として、「日本版ライドシェア」を4月に開始し、7月1日からは、バージョンアップの第一弾として、天気予報で一定の強さの雨が予測される時間帯に使用可能な車両数を増やすといった運用を開始しているところです。
今年の夏も酷暑となっており、厳しい暑さの中で「移動の足」の確保が重要になっていることから、更なるバージョンアップとして、35℃以上の気温が予報される時間帯にも、雨天時と同様に、使用可能な車両数を増やすこととします。
また、花火大会のような、一時的な移動需要の増加が見込まれるイベントにも対応するため、イベント開催時にはタクシーや「日本版ライドシェア」の供給を拡大するための仕組みを導入します。
今後も、利用者のニーズに合わせた「日本版ライドシェア」のバージョンアップを進め、「移動の足」不足の解消・「交通空白」の解消を目指していきたいと決意しています。
詳細は後ほど事務方から説明させます。私からは以上です。

質疑応答

ライドシェアについて

(記者)

7月29日の規制改革推進会議の作業部会において、河野(こうの)太郎(たろう)大臣から「タクシーが実際には『空車』にもかかわらず『迎車中』と表示し、アプリでの配車依頼をすぐに対応できるようにマッチング率を引き上げようとする動きがあると聞く。」という御指摘がありました。
この点について事実関係の御認識と、もし仮にこれが事実であった場合の国土交通省としての対応についてお伺いできますでしょうか。

(大臣)

御指摘のような、マッチング率を引き上げるために、「『空車』状態であるにもかかわらず『迎車』の表示をする動きがある」といった事実は、国土交通省としては把握していません。
タクシーは公共交通機関であり、流しや駅待ちといった、アプリ配車以外のニーズに対してもしっかりと対応していただく必要があります。
仮に、配車アプリ利用客を不適切に選んでいることが確認された場合には、しっかりと指導していきたいと思っています。

トヨタ型式不正について

(記者)

トヨタ自動車の型式の認証不正につきまして、新たに7車種の不正が判明し、是正命令を出すに至りました。
この点につきまして、大臣としての所感をお伺いできますでしょうか。

(大臣)

トヨタ自動車の不正事案について、国土交通省では、トヨタ自動車からの報告をもとに、6月4日以降、立入検査を行い、事実関係の確認等を進めてまいりました。
その結果、多くの試験項目で意図的な不正行為が行われていた上、トヨタ自動車からの報告には含まれていなかった追加の不正行為も確認されました。
国土交通省としては、これらの事実を重く受け止めています。
このため、一昨日の7月31日(水)、トヨタ自動車に対し、自動車の認証業務に対する会社全体のガバナンスを再構築するよう、道路運送車両法に基づく是正命令を発出しました。
トヨタ自動車においては、今回の是正命令をしっかりと受け止め、抜本的な再発防止を徹底していただきたいと思います。
今後、国土交通省としては、トヨタ自動車の再発防止策の策定とその着実な実施に向けて、しっかり指導していきたいと思っています。

ページの先頭に戻る