平成31年3月29日
◯ 国土交通省では、国としての施策への対応として、施工現場での生産性向上及び地球環境へ配慮しつつ、標準的な仕様
による施工品質の一層の確保を踏まえ「公共建築工事標準仕様書等」の平成31年版を制定しました。
◯ 「公共建築工事標準単価積算基準」及び「公共建築工事積算基準等資料」(以下、「公共建築工事積算基準類」という。)
については、「公共建築工事標準仕様書等」との整合を図り、適正な工事費積算に資するよう、改定しました。
◯ 「営繕工事写真撮影要領」については、「公共建築工事標準仕様書等」との整合を図り、生産性向上技術への対応を図る
ため、改定しました。
なお、これらの仕様書、基準等は、4月より官庁営繕工事に適用します。
※今回制定及び改定する基準等
(1)公共建築工事標準仕様書等のH31年版制定
◆公共建築工事標準仕様書(建築工事編、電気設備工事編、機械設備工事編)
◆公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編、電気設備工事編、機械設備工事編)
◆公共建築木造工事標準仕様書
◆公共建築設備工事標準図(電気設備工事編、機械設備工事編)
◆建築物解体工事共通仕様書
(2)関連する基準等の改定
◆公共建築工事標準単価積算基準
◆公共建築工事積算基準等資料
◆営繕工事写真撮影要領
1.公共建築工事標準仕様書等のH31年版制定
◯ 主な内容
【現場の生産性向上】
✓受注者からの「工法提案」について、生産性向上等に有効な提案も可能としました。
✓工事書類簡素化のため、「書面の書式」を監督職員の指示から監督職員との協議に見直しました。
✓「鉄鋼面における錆止め塗料」について、「現場塗装」に加え「工場塗装」も選択可能としました。
✓無線通信機能付LED照明器具を追加しました。
✓ポリエチレンフォーム保温材の弁類成形材を追加しました。
✓ダクト付属品として吹出口ボックス接続用にグラスウール製ダクト(円形ダクト)を追加しました。
✓改修部分に使用する冷媒配管の継手に、メカニカル継手を追加しました。
【地球環境への配慮】
✓一般照明器具を全てLEDにしました。
【施工品質の一層の確保】
✓既製コンクリート杭及び鋼杭地業における品質を確保するため、施工管理技術者の配置を追加しました。
✓屋根からの墜落防止の対策強化として、JISに基づく足場及び装備機材の設置を追加しました。
✓改修部分に石綿、鉛等の有害物質を含む材料が使用されていることを発見した場合の対応を明確にしました。
2.関連する基準等の改定
◯ 公共建築工事積算基準類の主な内容
✓他基準との整合等を図り、適正な工事費積算に資するよう、「グラスウール製ダクト(円形ダクト)」の歩掛りの追加や
LED照明器具の歩掛りを見直しました。
◯ 営繕工事写真撮影要領の主な内容
✓生産性向上技術に対応、デジタル工事写真の小黒板電子化へ対応を追加しました。
3.今後の対応
これらの基準類については、地方整備局等に通知するとともに、地方公共団体等に対しても参考周知し、今後、
各種会議等における説明や、公共建築相談窓口による個別相談対応等により、普及・促進に努めてまいります。
【官庁営繕の技術基準(標準仕様書関連)のHPアドレス】
http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk2_000017.html#3-5
【官庁営繕の技術基準(工事費積算関連)のHPアドレス】
http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk2_000017.html#3-6
【官庁営繕の技術基準(営繕工事写真撮影要領::施工書類関連)のHPアドレス】
http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk2_000017.html#4-3
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