平成22年7月6日
北海道特定地域連携事業推進費の平成22年度実施計画について、北海道から国土交通省に対して提出された年度計画に基づき推進費を配分することとしましたので、お知らせします。
1.北海道特定地域連携事業推進費について
北海道特定地域連携事業推進費は、北海道総合開発計画の推進に際し、北海道が市町村等と連携を図りつつ、補助事業の実施を通じて、地域の自主性・裁量性を高めた取組を試行的に実施することにより、地域の課題解決を図り、魅力と活力ある地域づくりを推進するとともに、将来の道州制に向けた諸検討において社会資本整備の在り方に係る実証的な知見を提供することを目的として、平成20年度に創設された制度です。
北海道は、平成20年度~平成24年度までの5年間の計画期間において、魅力と活力ある地域づくりを推進するために、「豊かな自然環境を保全し引き継ぐ北海道の森づくり」、「消費者ニーズに対応した安心な「食」づくり」、「災害に強く安全で安心な地域づくり」、「地域が輝く観光のくにづくり」、「経済の自立をリードする地域産業の振興」の5テーマを設定し、達成すべき成果目標、アウトカム指標、必要な事業等を取りまとめた「北海道地域連携事業計画」(以下「事業計画」という。)を策定し、国土交通省は、平成20年9月にその事業計画に同意しております。
2.平成22年度の実施計画について
平成21年度の冷水害に対応した事業工種の見直し等に伴い事業計画を変更(平成22年6月同意)したうえで、平成22年度に実施する事業を取りまとめた年度計画が、北海道から提出されました。今般、国土交通省は、この年度計画に基づき、北海道特定地域連携事業推進費85億円を配分することとしました。
平成22年度においては、各テーマ毎に次のような事業を実施することとなっています。
・「豊かな自然環境を保全し引き継ぐ、北海道の森づくり」
〔39件:事業費3,094百万円、国費1,149百万円〕
健全な森林生態系を育み、森林機能を維持するため、森林整備事業、農業農村整備事業、河川事業等を着実に推進します。
・「消費者ニーズに対応した安心な「食」づくり」
〔74件:事業費4,989百万円、国費2,816百万円〕
多様化する消費者の「食」に対するニーズに応え、安全・安心で良質な農水 産物の生産を促進するため、農業農村整備事業、水産基盤整備事業等を着実に推進します。
・「災害に強く安全で安心な地域づくり」
〔42件:事業費4,872百万円、国費2,617百万円〕
頻発する自然災害への対策を推進し、安全で安心なくらしの確保を図るため、道路事業、河川事業、海岸事業等を着実に推進します。
・「地域が輝く観光のくにづくり」
〔26件:事業費2,164百万円、国費1,098百万円〕
安全安心で快適な周遊ルートを構築することなどにより、観光地としての魅力アップを図るため、道路事業、河川事業等を着実に推進します。
・「経済の自立をリードする地域産業の振興」
〔12件:事業費1,640百万円、国費 820百万円〕
生産地から高規格幹線道路へのアクセス向上を図るため、道路事業を着実に推進します。