平成20年8月21日
国土交通省では、六会コンクリート(株)が出荷したレディーミクストコンクリートに不適切な材料使用の可能性があるとの情報提供を受け、調査を進めてきましたが、今般、横浜市より建築基準法違反の事実について報告がありましたので、下記のとおり公表します。
(1) 国土交通省では、経済産業省から、六会コンクリート(株)のレディーミクストコンクリートの出荷先情報の提供を受け、関係する特定行政庁に対して情報提供を行い、関係物件の特定と建築基準法違反の事実確認を行うよう要請したところです。
(2) これを受け、
[1] 7月8日に横浜市内1物件及び藤沢市内1物件(計2物件)
[2] 7月16日に横浜市内3物件、鎌倉市内1物件及び茅ヶ崎市内1物件(計5物件)
[3] 8月5日に横浜市内3物件
[4] 8月12日に神奈川県内1物件、横浜市内3物件、鎌倉市内14物件及び大和市1物件(計19物件)
について、計29物件の建築基準法違反の事実を公表したところです。
(3) その後の調査の進展により、今般、別紙の5物件の建築基準法違反の事実について、横浜市から報告がありました。
建築基準法第37条では、柱やはり等の構造耐力上主要な部分に用いるコンクリートは、JIS規格に適合するか、国土交通大臣の認定を受けたものでなければならないこととされていますが、今回問題となっている六会コンクリート(株)が出荷したレディーミクストコンクリートは、JIS製品として納入されたにもかかわらず、レディーミクストコンクリートのJIS規格(JIS A 5308)では使用が認められていない溶融スラグ骨材が用いられており、同規格に適合していないため、建築基準法第37条に違反しています。
(別紙)(PDF形式)