平成20年10月16日
国土交通省では、六会コンクリート(株)が不適切な材料を使用したJIS規格に適合しないレディーミクストコンクリートを出荷していた可能性があるとの情報提供を受け、調査を進めてきましたが、今般、茅ヶ崎市より建築基準法違反の事実について報告がありましたので、下記のとおり公表します。
1.建築基準法違反の有無の調査状況
(1) 国土交通省では、経済産業省から、六会コンクリート(株)のレディーミクストコンクリートの出荷先情報の提供を受け、関係する特定行政庁に対して情報提供を行い、関係物件の特定と建築基準法違反の事実確認を行うよう要請したところです。
(2) これを受け、これまで計69物件の建築基準法違反の事実を公表したところですが、 その後の調査の進展により、今般、1物件(別紙)の建築基準法違反の事実について、茅ヶ崎市から報告がありました。
2.建築基準法違反の内容
建築基準法第37条では、柱やはり等の構造耐力上主要な部分に用いるコンクリートは、JIS規格に適合するか、国土交通大臣の認定を受けたものでなければならないこととされていますが、今回問題となっている六会コンクリート(株)が出荷したレディーミクストコンクリートは、JIS製品として納入されたにもかかわらず、レディーミクストコンクリートのJIS規格(JIS A 5308)では使用が認められていない溶融スラグ骨材が用いられており、同規格に適合していないため、建築基準法第37条に違反しています。