平成20年9月27日
平成20年9月27日(土)14:00頃、社団法人日本アイソトープ協会から国土交通省及び文部科学省に対し、放射性同位元素の許可使用者に向けて発送した放射性同位元素を入れた輸送物が、到着予定日を過ぎても届いていないとの連絡がありました。
現在、輸送業者及び社団法人日本アイソトープ協会が輸送経路等を調査し、発見に努めているところです。
1.報告者
発送者:社団法人日本アイソトープ協会
住 所:東京都文京区本駒込2-28-45
2.経緯
(1)平成20年9月24日(水)、社団法人日本アイソトープ協会市原配送施設(千葉県市原市)から許可使用者(京都府南丹市)に対して、放射性同位元素(リン32)を入れた輸送物1箱を、輸送業者に依頼して発送した。
(2)許可使用者より到着予定日(平成20年9月25日(木))に輸送物が届かないとの連絡があったため、同協会が輸送業者に確認したところ、輸送物は伊丹空港まで輸送されたものの、輸送業者の営業所(京都府京都市)にて所在が不明な状態になっていることが、平成20年9月26日(金)に判明。
(3)同協会の職員を派遣して、輸送業者とともに、輸送物を調査中。
3.輸送物
輸 送 物:段ボール箱 1箱(外寸法21.5cm×21.5cm×22cm)
放射性同位元素:密封されていない放射性同位元素(リン32:半減期14.2日)
(プラスチック容器(直径5.5cm×高さ8.0cm)1本に封入)
数 量:37MBq
なお、輸送物には、開封禁止である旨と連絡先(日本アイソトープ協会)が書かれている。
4.放射線の影響等
輸送物の表面線量:0.1μSv/h
放 射 線 の 影 響 :当該輸送物からの放射線は、輸送物の表面で自然放射線と同程度であり、輸送物から容器を取り出し、開封しない限り、放射線の影響はない。
5.当省の対応
国土交通省及び文部科学省は、同協会に対して、引き続き輸送物の回収に努めるように指導するとともに、今後、情報収集を行う。また、放射線障害防止法第42条に基づき詳細な報告を求めることとしている。