平成26年10月22日
10月8日(水)及び9日(木)、デンマーク・コペンハーゲンにおいて、デンマーク海事フォーラム2014(Danish Maritime Forum 2014)が開催され、世界の海事関係者が集まり、海事分野の中長期的な課題について幅広い意見交換が行われました。その結果概要は次のとおりです。
平成26年10月8日(水)~9日(木)
武藤 国土交通審議官他
(1)開会式・全体会合
開催国を代表して、フレデリック・デンマーク皇太子及びラーセン・デンマーク産業・成長大臣が歓迎の挨拶を行い、その後、我が国武藤国土交通審議官を含む4か国の大臣級出席者がスピーチを行いました。武藤国土交通審議官は、世界経済の拡大が進む中、将来予想される海上輸送量増加に対応するための諸課題について、官民の海事関係者全体で認識を共有し、解決策を検討、実施していくことの重要性を強調し、我が国も議論に積極的に参画していく決意を表明しました。
(2)閣僚級ラウンドテーブル
大臣級出席者(中国、デンマーク、我が国、ノルウェー、ロシア、シンガポール、タンザニア)及び関水康司IMO事務局長によるラウンドテーブルが行われ、2030年の世界の海事産業のビジョンなどについて意見交換が行われました。武藤国土交通審議官は、人的資源を含む海事インフラの需要が増大することを強調し、最も重要な課題として、海事教育の充実などの人材育成の必要性を提起しました。各閣僚の発言を踏まえ、海事人材の育成、環境対策の強化、技術革新の推進、所要資金の確保、公正な競争の確保の諸課題について、世界の産官学の関係者が認識を共有し、国際的な協調の下で解決策を講じていくべきことが確認されました。
(3)ワーキングセッション
大臣級以外の出席者が参加して、ワーキングセッションが開催され、少人数のグループごとに、[1]持続可能な成長、[2]将来の運輸インフラ整備、[3]将来の労働力、[4]海事産業における資金調達、[5]技術革新及び[6]アフリカの成長の6つのテーマについて意見交換を行いました。今後も、これらの課題について関係者間で協力して取り組むことが重要との認識が共有されました。
(4)その他
次回のフォーラムは、来年10月7日及び8日に開催されることが事務局から発表されました。
なお、会合全体の詳細については、フォーラムのホームページでご覧いただけます。
(http://www.danishmaritimedays.com/forum/about-danish-maritime-forum/)
(開会のスピーチを行う武藤国土交通審議官)
(閣僚級ラウンドテーブルで発言する武藤国土交通審議官)
デンマーク海事フォーラム2014について(結果)(PDF形式)
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