平成27年1月28日
国土交通省が1月20日に開催した「第2回ASEAN諸国の船舶安全基準の調和促進のための実務者会合」(於:東京)において、ASEAN域内を航行する船舶の安全の向上と、域内海上輸送の円滑化のため、MOU(覚え書き)の作成を目指すことが合意されました。
多くのASEAN諸国では、内航船の安全対策が不十分であり、船舶の事故が相次いでいます。そのため、日本は、気象や海象、陸からの距離などを考慮した安全基準の策定をASEAN諸国に提案しており、航行区域の策定手順を記したガイドライン案を提供しました。
また、経済共同体の設立を目指すASEANにおいては、モノやサービスの連結性強化が急務となっています。今次会合においては、国家間輸送であっても、距離や航路によっては内航船と同じ基準で運航できるよう、船舶安全基準の相互承認制度の導入を目指すこととなりました。
今回、作成に合意したMOUには、上記航行区域策定ガイドラインや、船舶安全基準の相互承認制度、さらには現在IMOが作成中の内航旅客船の安全運航ガイドラインなどが盛り込まれる予定です。
今回の合意により、これまでASEAN諸国間で格差のあった内航船の安全対策が改善されるとともに、国家間輸送が円滑化され、域内における海上輸送がさらに発展する見込みです。
(会合の概要は別紙参照)
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