平成27年8月26日
これまでに入港したことがない大型のLNG運搬船が初めて入港する場合、各LNG基地において、操船性能、着桟及び係留方法等の安全性の検証が必要となります。
今後、シェールガスの輸入に伴い、積載効率の高い大型の新形式LNG運搬船の入港増加が見込まれることから、「シェールガス輸送に向けた新形式LNG運搬船の入出港に係る安全性評価手法検討調査委員会」を設置し、迅速な入港を可能とする「安全性の評価手法」について検討を行うこととしました。
具体的には、検証が必要となる[1]LNG運搬船の操船性能、[2]着桟及び係留方法等のうち、[1]LNG運搬船の操船性能については、LNG受入基地間で共通の検証項目とすることで、各LNG受入基地における評価の合理化、評価に要する期間の短縮を目指します。
米国ではシェールガスの開発が進展しており、我が国では2017年頃からの輸入開始が見込まれています。このような中、我が国造船業界においては、2015年度中の開通を目処に拡張工事が進むパナマ運河を通航可能な条件下で、最大の輸送効率を有する新形式のLNG運搬船の開発が進められています。
従来、新形式のLNG運搬船をLNG受入基地に入港させる場合、LNG基地毎に当該船舶の操船性能等を評価・検証した上で、着桟及び係留方法等に関する検討を慎重に行い、安全性の評価がなされているところですが、今後、新形式のLNG運搬船の入港が増加することが見込まれるため、検討の迅速化を図る観点から、安全性の評価手法の合理化・標準化が期待されています。
このため、「シェールガス輸送に向けた新形式LNG運搬船の入出港に係る安全性評価手法検討調査委員会(事務局:公益社団法人日本海難防止協会)」を設置し、合理的かつ標準的な安全性の評価手法について検討を行うこととしました。
日 時 :平成27年8月28日(金) 14:00~16:00
場 所 :スタンダード会議室 五反田360°店
住 所 :東京都品川区西五反田2-21-1 五反田Kビル
構 成 員 :別紙1のとおり
主な議題 :安全性評価手法検討調査事業計画について
昨年度、「シェールガス輸送に向けた新形式LNG運搬船に係る航行安全及び海上防災の評価手法検討調査委員会」を設置し、
[1] LNG受入基地共通の評価項目(操船性能等)
[2] LNG受入基地毎に検討が必要な個別評価項目(着桟及び係留方法等)
について整理検討いたしました。
今年度は、トライアルとして5箇所のLNG受入基地を対象に、[1]の共通評価項目(操船性能等)の妥当性を検証しつつ、操船シミュレーター等を活用して[2]の個別評価項目(着桟及び係留方法等)の検証を実施いたします。
また、トライアル全体の結果を検証し、「[1]LNG受入基地共通の評価項目(操船船性能等)」については、LNG受入基地共通の評価項目として位置づけ、今後、他のLNG受入基地で安全性の評価を行う際には、検討の合理化を可能とするスキームの確立を目指すこととしています(別紙2参照)。
取材を希望される社は、8月27日(木)15時までに、海事局船舶産業課の以下の問合せ先へ、社名、所属、記者名及び連絡先の登録をお願いいたします。14時からの頭撮のみ可能であり、それ以外の取材は不可とさせていただきます。
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