平成22年7月7日
昨年11月、熊野灘を航行中のフェリーありあけ(7,910トン)が、航行中に船体が右舷側に大傾斜し、その後、三重県御浜町沖に乗り上げて横転状態となる事故が発生しました。同事故は、幸い迅速な救助等により乗客乗員が全員無事救助されたものの、我が国のフェリー事故としては近年に類を見ない重大な事故です。
本事故の原因については、現在、運輸安全委員会において調査が進められていますが、同種の事故の再発を防止する観点から、国土交通省においては、当面の対策として、貨物の固縛や荒天中の操船について、業界団体に対する注意喚起を行うとともに、本質的な事故再発防止対策の検討を進めるため、本年5月に学識経験者及び関係業界により構成される「フェリー大傾斜事故防止対策検討委員会」を設置し、調査・検討を進めています。
この度、同委員会の第2回会合を下記のとおり開催することとしましたのでお知らせします。
フェリーありあけの事故時の状況等を踏まえ、以下の事項について検討を行う。
・ 荒天中の運航において船体大傾斜を防止するための方策
・ 船体傾斜による貨物の移動防止のための方策
・ その他フェリー等の安全性向上のための方策
日 時:平成22年7月9日(金)14:00~
場 所:中央合同庁舎2号館16階 運輸安全会議室
※会議は非公開とさせていただきますが、議事概要等については、準備が出来次第配布するとともに、ホームページに掲載する予定としています。
・フェリー等における操船方法等について
・フェリー等における貨物の積付と固縛について
・その他
委員名簿(PDF形式)