平成21年2月6日
平成21年2月4日、下記事業者から、海上及び陸上輸送された低レベル放射性廃棄物を収納した放射性輸送物(以下「LLW」という。)1個について、その上ふたを固定するボルト4本全てが十分締め付けられていなかった不具合を発見した旨の報告があった。
1.報告者
放射性輸送物作成者:東北電力(株)
輸送事業者:原燃輸送(株)
2.経緯
・平成20年12月10日から11日にかけて、東北電力(株)女川原子力発電所専用港から青森県むつ小川原港まで、LLW120個が専用輸送船により海上輸送され、荷揚後、日本原燃(株)低レベル放射性廃棄物埋設センター(以下「埋設センター」という。)へ陸上輸送された。
・平成21年2月4日、埋設センター内で一時保管されていたLLWの受入検査を行った際、上記不具合が発見された。
3.放射性輸送物に収納されていた放射性廃棄物
上記原子力発電所内で作業者が着用した衣類等を洗濯した廃液等を専用のドラム缶内でセメントで固化した物
4.放射線の影響
上記LLWからの放射線による公衆、作業従事者及び船員への影響はなかったとのこと。
5.国土交通省の対応
東北電力(株)及び原燃輸送(株)に対して、原因究明と再発防止策を講じるよう指示した。
また、本日、海事局及び原子力安全・保安院連名にて、核物質輸送関係事業者に対して注意喚起文書を通知した。