平成21年4月3日
本日、本年2月4日に東北電力(株)女川発電所から日本原燃(株)低レベル放射性廃棄物埋設センターに搬入された低レベル放射性廃棄物を収納した放射性輸送物の上蓋固定ボルトが十分締め付けられていなかった不具合に関し、当該輸送の荷送人である原燃輸送(株)から本事案に係る原因と再発防止策に関する報告書が提出されました。本事案については2月26日に輸送物の作成者である東北電力(株)から原因と再発防止策に関する報告書が提出されていますが、今般の報告書は、東北電力(株)からの報告を踏まえ、各電力各社から輸送物を受け取り船舶輸送に託する荷送人としての再発防止策等を取り纏めものです。
また、原燃輸送(株)は、安全に万全を期すため、今般併せて同社が関係する低レベル放射性廃棄物の輸送全般について再点検したが、その結果、低レベル放射性廃棄物輸送容器の管理が適切に行われていなかったため、危険物船舶運送及び貯蔵規則に定める技術基準を満たしていない状態で輸送が行われたおそれがある事案があることが判明し、その結果についても報告(再発防止策を含む)を受けました。
これらの事案については、いずれも一般公衆及び作業員の被ばくによる影響はなかったものの、本報告を受け、原燃輸送(株)に対し、「別添」のとおり厳重注意及び再発防止のための指示文書を発出しました。当局としては、同社の再発防止策の実施状況について今後立入検査等により確認していきます。