平成27年8月19日
低レベル放射性廃棄物の輸送容器の上蓋の固定ボルトが折損する不具合について、6月26日に原燃輸送株式会社から報告を受け、国土交通省から6月27日にボルトの折損の原因究明及び再発防止対策の検討とその報告並びに再発防止対策について当省が認めるまでの間、当該輸送容器を用いた低レベル放射性廃棄物の輸送については差し控えることを指示したところであるが、本日同社から、原因究明と再発防止対策について以下の内容の報告を受けた。
原燃輸送内に設置した外部有識者(東北大学等)による検討委員会の検証を経て、以下のとおり取り纏められた。
推定原因:水素の影響により硬度の高いボルトで発生する脆性破壊の一種である「遅れ破壊」
再発防止対策:「遅れ破壊」を生じない、より柔らかく適切な硬度を有するボルトへの全数取替え
これを受け、国土交通省では、報告を受けた原因と対策について、「放射性物質等海上輸送技術顧問会」※の有識者の意見を聞きつつ、その妥当性をチェックする予定としている。妥当性が確認された場合、対策の実施状況をフォローしつつ輸送の再開を認める予定である。
※海事局に設置している放射性物質等の海上輸送の安全性について検討を行うための外部有識者委員会
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