平成22年7月9日
国土政策関係研究支援事業は、国土計画・国土政策等に関する調査・研究を行う若手研究者に対して、有意義かつ斬新な研究課題を広く公募し、提出された研究企画案を審査の上、優秀な研究企画案に対し、研究委託の形式による研究助成を行うものです。
本年度より、従来からの研究者の自由な発想のもと有意義かつ斬新な研究を公募する自由課題部門に加え、国土計画局の政策上の重要課題を予めテーマとして掲げて公募する指定課題部門を設定し、平成22年5月11日に大学、研究機関、NPO法人等に所属している若手研究者を対象として研究課題の公募を開始し、同年6月11日に締め切りました。
研究課題の選考に当たっては、選考委員会(委員長:大西隆(東京大学大学院工学系研究科教授))において審査し、優秀と認められるものを以下のとおり選定しました。
1 選考対象件数:52件
2 採択件数:13件
≪指定課題[1]≫『新しい公共』
「新しい公共」の考え方に基づく多様な主体による地域経営等を題材とした研究
(敬称略 五十音順)
|
研究者名 (所属機関名) |
研究課題 |
|
井原 友建(NPO法人地域再生研究センター)ほか |
地方都市農村部における新たなコミュニティ形成の実態とあるべき姿、地域改善活動及び地域マネジメントの推進方策に関する調査研究~兵庫県内の各種モデル事業実施地域を研究フィールドとして~ |
|
齋藤 かおり(NPO法人 グラウンドワーク・福岡)ほか |
タイムバンキング制度による新たな“結い社会“の仕組みづくりの実証的研究 |
3 |
水野 優子(武庫川女子大学) |
高齢化の進む建替団地での地域経営の可能性 |
4 |
山下 良平(東京理科大学) |
マルチエージェントシミュレーションによる調和を維持した農業参入企業の地域定着条件の解明 |
≪指定課題[2]≫『国土情報』
地理空間情報の活用や国土情報を題材とした研究
(敬称略 五十音順)
|
研究者名 (所属機関名) |
研究課題 |
1 |
紀伊 雅敦(香川大学) |
国土情報を活用した都市・交通戦略のクロスアセスメント手法に関する研究 |
2 |
竹林 英樹(神戸大学) |
大阪地域を対象とした都市環境気候地図の作成方法に関する研究 |
3 |
田中 耕市(徳島大学) |
地理空間情報を活用した都市密度指標の確立―東京大都市圏を事例として― |
≪指定課題[3]≫『大都市圏政策』
これまでの大都市圏政策について、現状のレビュー等を踏まえた評価等を題材とした研究
(敬称略 五十音順)
|
研究者名 (所属機関名) |
研究課題 |
1 |
柴田 祐(大阪大学) |
地方都市における市街化区域内農地の保全と活用に関する研究 |
2 |
林 昌宏(大阪市立大学)ほか |
港湾整備事業における行政体制の実態と戦略的方向性についての研究 |
3 |
廣井 悠(東京大学)ほか |
災害に強い国土の形成に向けた大都市圏政策のあり方に関する研究 |
≪指定課題[4]≫『官民連携による広域的な地域の成長戦略』
広域的な地域が官民連携により自立・成長するための戦略を題材とした研究
(敬称略)
|
研究者名 (所属機関名) |
研究課題 |
1 |
永野 正朗(高知工科大学)ほか |
多様な主体の参画による、持続可能な公共交通のエネルギー地産地消システムの構築 |
≪指定課題[2]≫『国土情報』及び≪指定課題[3]≫『大都市圏政策』
(敬称略)
|
研究者名 (所属機関名) |
研究課題 |
1 |
松川 寿也(長岡技術科学大学) |
三大都市圏のフリンジエリア等に着目した政策区域制度を根拠とする土地利用制度に関する基礎的研究 |
≪自由課題≫
(敬称略)
|
研究者名 (所属機関名) |
研究課題 |
1 |
今村 洋一(新潟大学) |
重要文化的景観における制度運用の全国的実態と課題 −国土政策における地域性を再認識・継承する一手法として− |