令和2年4月17日
空港の保安検査の高度化等に係る対策をとりまとめました
~保安検査員の人材確保・育成を図るための今後の対策取組とりまとめ~
将来的な航空旅客の大幅な増加の中でも乗客の利便性と保安検査の確実性とを両立させるため、空港における保安検査員について、[1]労働環境改善、[2]待遇改善・人材確保、[3]検査能力・効率性の向上、[4]旅客への働き掛けを柱とする今後の対策取組をとりまとめました。 |
○ 保安検査は、航空機の乗客乗員の安全を確保する上で不可欠ですが、今後、保安検査の
増加が見込まれる中で、的確に実施するためには、先進機器導入や検査手法の高度化に
加えて、保安検査に携わる検査員の人材確保・技能向上等を図り、検査品質を確保していく
必要があります。
○ 一方、保安検査の現場では、
・拘束時間の長さやクレーム対応によるストレスなどの労働環境面、
・時間単価は低くなる面があることや離職率の高さを背景とした深刻な人手不足、
・契約事務の複雑さや教育面での課題、
といった点での課題があるところです。
○ こうした現状を踏まえ、今後、関係者間で速やかに取組むことが必要なものとして、以下の
4つを柱とする「今後の対策取組」をとりまとめました。
【別紙「保安検査員の人材確保・育成を図るための今後の対策取組」参照】
<4つの柱>
(1) 労働環境改善(例:拘束時間短縮、クレーム対応改善、現場の声の吸い上げ)
(2) 待遇改善・人材確保(例:検査委託元と検査会社との契約手続の簡素化)
(3) 検査能力・効率性の向上(例:教育の見直し、先進機器の導入)
(4) 旅客への働き掛け(例:旅客への機内持込制限品の周知)
○ この「今後の対策取組」について、検査会社、空港会社・空港ビル、航空会社、航空局等の
関係者が問題意識を共有し、相互の理解と協働により一丸となって推進することにより、航空
保安対策に万全を期して参ります。
○ なお、今後も、更なる労働環境の改善等、必要な取組みについて検討を継続していくことと
しております。