平成23年3月31日
港湾構造物の戦略的維持管理ガイドラインについて、完成版がとりまとまりましたので、公表します。
本ガイドラインは、(独)港湾空港技術研究所の港湾構造物の維持管理に関する最新の知見を活用して、ASEAN諸国の現状・事情を踏まえて、老朽化により機能低下が進行している各国の港湾構造物を戦略的に維持管理していく上での指針とすることを目的に、とりまとめられたもので、日本の維持管理技術の海外展開にも資するものです。
本ガイドラインの作成は、日ASEAN交通連携プロジェクトの1つである「港湾技術共同研究プロジェクト」の一環として、平成20年度からの3ヶ年にわたる活動を通じて行われました。
(※日ASEAN港湾技術者会合は、海洋政策研究財団(OPRF)の海外交流基金事業において開催)
本ガイドラインは、共通編と国別編により構成されており、共通編では、港湾構造物の戦略的維持管理のための基本的な考え方を、国別編では、各国で実施された港湾構造物の補修事例を紹介しています。
第1編 共通編
1.1 一 般
1.2 ライフサイクルマネジメントに基づく維持管理
1.3 維持管理戦略の策定
1.4 点検診断
1.5 総合評価
1.6 対 策
1.7 記 録
第2編 国別編(事例集)
1 日本 2 カンボジア
3 インドネシア 4 マレーシア
5 ミャンマー 6 フィリピン
7 タイ 8 ベトナム
・ASEAN各国で維持管理マニュアルを作成する際の基本的考え方を提供できます。
・ASEAN各国で港湾構造物の点検診断・補修補強を実施する際に参考にできます。
・ASEAN以外の地域においても戦略的維持管理を展開していく際に参考にできます。
港湾構造物の戦略的維持管理ガイドライン(PDF形式)