平成25年12月5日
国土交通省では、大韓民国国土交通部と第17回日韓道路交流会議を開催致しました。本会議は1995年12月に両国間の道路に関する技術交流を目的として開催を合意し、継続的に開催しているものです。
第17回会議では、双方の関心事である道路・橋梁の維持管理や、都市部の道路における質的改善を中心に意見交換を行いました。
韓国では1970年代以降、道路網の拡充が重視されてきましたが、従来の自動車中心の考え方から、国民の命を守ることを考慮した人間中心の道路交通の安全確保を最重要課題として道路政策の転換を図っています。さらに、都市部の渋滞解消や環境に配慮した道路政策に重点がおかれています。また、韓国においてもインフラの老朽化が問題となっており、橋梁については、特殊な橋梁について特別な体制を構築し、重点的に管理するとともに、橋梁管理システム(BMS)の運用と改善を重ねており、効率的な予防的維持・補修を進めようとしています。その他、民間資本を活用した道路事業(PPP)について、制度運営に係る課題や対応状況等についての情報も得られました。
これに対し日本からは、現在行っている道路・橋梁の維持管理対策や、都心部の渋滞解消対策である道路の地下化の具体例、構想段階における道路計画策定プロセスについて紹介しました。
この結果、日韓ともに道路・橋梁の老朽化に対して、予防保全・維持管理のための予算確保が課題であることをはじめ、都心部における渋滞対策等、共通の課題を有していることを認識し、今後の道路行政の更なる向上に向けて互いに貢献出来ることを確認しました。
会議で得られた知見を国内の道路行政に活用するとともに、今後とも日韓両国の道路に関する技術交流を強化して参ります。
(1)日程:平成25年11月26日(火) 10:00~17:00
(2)会場:韓国建設会館(ソウル)
(3)主催:国土交通省、大韓民国国土交通部道路局
(4)出席者(約29名)
[日本側]国土交通省 道路局総務課長 黒田 憲司
道路局道路交通管理課長 池田 豊人 ほか
[韓国側]大韓民国国土交通部 道路局先端道路環境課長 李 容旭 ほか
第17 回日韓道路交流会議の開催について(報告)(PDF形式)
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