平成22年10月19日
1.調査の概要
「大都市交通センサス」は、首都圏、中京圏、近畿圏の三大都市圏における、大量公共交通機関(鉄道、バス、路面電車)の利用実態を明らかにする事を目的として、昭和35年から5年毎に実施してきた交通統計調査で、本年は11回目の調査となります。
調査結果は、国や地方公共団体における都市計画や、通勤・通学時の混雑緩和、速達性向上、乗り継ぎ円滑化など、様々な交通施策の基礎資料として活用されます。
2.調査内容
(1)鉄道定期券・普通券等利用者調査
調査区域内の調査対象鉄道駅(首都圏520,中京圏170,近畿圏390)で降車する旅客に対して調査票を配布し、出発地、目的地、利用区間、移動目的等を記入していただきます。調査票は、調査配布駅での駅回収、郵送回収の他、インターネットによる回収も実施します。
(2)バス・路面電車定期券・普通券等利用者調査
調査対象となるバスターミナル(首都圏24,中京圏10,近畿圏17)において乗降する旅客に対して調査票を配布し、出発地、目的地、利用区間、移動目的等を記入していただきます。調査票は、郵送による回収を実施します。
(3)鉄道OD調査
鉄道利用者の駅間の流動量を調査します。
※ODとは、Origin(起点・出発点)とDestination(終点・目的地)の略
(4)バス・路面電車OD調査
調査対象となるターミナルに乗り入れる系統における、バス・路面電車の停留所間又は駅間の流動量を調査します。
(5)鉄道、バス・路面電車輸送サービス実態調査
調査対象路線・系統の車両定員数、車両編成数、運行本数から、時間帯別の輸送力を調査します。
(6)乗換え施設実態調査
調査対象となる乗換え駅やバスターミナルにおける、乗換え関連施設の整備状況や乗換え時間等について調査します。
3.調査期間
原則として、平成22年10月~11月中の平日(火、水、木)の1日に実施することとしていますが、
(1)鉄道定期券・普通券等利用者調査は11月16日~18日の間に実施します。
(2)バス・路面電車定期券・普通券等利用者調査は11月9日~11日の間に実施します。
※なお、一部の事業者においては、上記の期間以外の日で調査を実施することとしています。
4.調査協力事業者数
首都圏:鉄道37事業者、バス・路面電車106事業者
中京圏:鉄道15事業者、バス・路面電車 25事業者
近畿圏:鉄道25事業者、バス・路面電車 52事業者
5.調査結果の公表
調査票を回収後、集計・解析作業を行い、平成23年度末に調査結果をプレス発表、国土交通省ホームページ、報告書により公表する予定です。
また、速報版を平成23年10月頃、公表する予定です。
6.参考
調査の実施に向けて、交通事業者の協力のもと、別添のポスターを駅構内等に掲示します。
ポスターイメージ(PDF形式)