平成23年5月27日
標記会議を下記の通り開催しましたので、その概要をお知らせします。
記
1.日時 平成23年5月27日(金) 13:30~15:00
2.場所 三田共用会議所
3.出席者 別紙のとおり
4.議題
(1) 東北地方太平洋沖地震における地震動等について
(2) 東北地方太平洋沖地震による鉄道構造物の被害について
(3) 今後の進め方について
5.会議の概要
(1)(独)防災科学技術研究所の地震計(K- NET)のうち、東北新幹線の沿線付近の
観測記録を分析した結果、今回の地震動の特徴は次のとおりであった。
・岩手県、宮城県、福島県などでは、地震波に2つのピークが見られ、また、栃木県より南方では、
福島以北で見られる2つのピークとは異なったピークが見られ た。これらから、今回の地震動に
は3つの卓越したピークが見られ、地震を引き 起こしたとされる大きなすべりが発生する領域が
複数存在していることが分かった。
・今回の地震動の継続時間は200秒以上であり、平成7年の兵庫県南部地震や平成16年の
新潟県中越地震の20~30秒程度と比較して、長いものであった。
・加速度応答スペクトルを分析した結果、鉄道の高架橋等の周期帯域である0.5~1秒の
応答加速度は、500~2,000gal程度であった。
(2) 新幹線及び在来線の高架橋、橋梁について、昭和58年の「建造物設計標準解説」(国鉄)、
平成4年及び11年の「鉄道構造物等設計標準・同解説、(コンクリート構造)、(耐震設計)」(運輸省)
に基づき設計・建設された構造物は、今回の地震ではいずれも明らかな被害は見られなかった。
(3) 地震動の詳細分析や地盤の液状化等については、幹事会を設置し、検討していくことした。
「鉄道構造物耐震基準検討委員会」の結果について(PDF形式:2769KB)
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