平成22年5月17日
北東アジアにおける物流分野の更なる協力・連携を推進することを目的として、第3回日中韓物流大臣会合が中国四川省成都市にて下記の通り開催されました。
我が国からは三日月国土交通大臣政務官が代表として出席しました。
記
1.開催日時 平成22年5月13日(木)9:00―12:00
2.開催場所 中華人民共和国四川省成都市
成都国際会議センター
3.主な内容
共同声明には、別添のとおり、北東アジアにおける(1)シームレス物流システムの実現、(2)環境にやさしい物流システムの構築、(3)安全かつ効率的な物流の両立の3つの分野の12の行動計画について、
今までの取組の成果及び今後の協力の方向性が盛り込まれております。
(1)シームレス物流システムの実現
・ 物流企業の国際活動を支援するための投資ガイドブックの作成
・ 3国及び他の近隣諸国間の海陸一貫輸送のパイロットプロジェクトの実施可能性を検討するワーキンググループの設置
・ 3国の物流情報システムの相互連携及び北東アジア物流情報サービスネットワーク協議会の設立
・ 標準化されたパレットサイズ(1100mm×1100mm等)の更なる普及、及び3国間のリターナブルパレットシステムの実現に向けた努力
・ 12ftコンテナの有用性の確認
(2)環境にやさしい物流の構築
・ 物流分野の活動による温室効果ガスの排出削減に向けて一層の努力を約束。目標達成のため、特に、自動車交通分野及び海上交通/港湾分野における協力を強化
・ 北東アジアにおける物流計画、グリーン物流、先進的な物流技術及びサプライチェーンマネージメントに関する共同研究や意見交換を強化(日本側は(独)海上技術安全研究所等が協力)
・ 3PLの協力について、政府及び民間事業者のレベルでの協力を深化
(3)安全かつ効率的な物流の両立
・ 3国間における貨物追跡システムや物流情報全体の可視化に向けた標準システムの構築
(4)その他
・ 北東アジア港湾局長会議からの報告の承認
・ アセアンとの物流に関する協力について共同で検討し、特にユニットロードシステムの訓練プログラムの実施と、アセアン+3(日中韓)交通大臣会合の枠組み構築の可能性を探究
・ 国際海上コンテナを運搬するトレーラーによる事故の防止のための協力を推進
・ 物流分野の政策、技術等に関する情報を共有するため、人材支援による長期研修プログラムの仕組みを構築
・ 第3回日中韓物流大臣会合の一部として、北東アジア物流情報サービス協議会の設立を主要テーマの一つとして、日中韓物流発展フォーラムを2010年秋に杭州市で開催
・ 次回(第4回)の大臣会合は韓国で開催
4.参加者
日本:三日月大造 国土交通大臣政務官 他
中国:李盛霖(リ・セイリン) 交通運輸部長 他
韓国:鄭鍾煥(チョン・ジョンファン) 国土海洋部長官 他
<参考>過去の関係記者発表資料
-第1回日中韓物流大臣会合について
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/01/010907_2_.html
-第2回日中韓物流大臣会合について
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/15/151101_.html
-第3回日中韓物流大臣会合の開催について
http://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000048.html