平成28年3月29日
平成27年7月31日、北海道苫小牧沖でフェリー「さんふらわあだいせつ」の車両甲板において火災が発生したことを受けて、国土交通省は、平成27年9月から平成28年3月にかけて、火災・消防に関する専門家などから構成する「フェリー火災対策検討委員会」を開催し、火災対策の検討を行ってきました。
検討委員会では、事業者があらかじめ消火活動の手順を検討するとともに、乗組員1人1人が実戦的な訓練を積んでおくことが重要であると結論づけられ、これを行うための手引書(別添1)がとりまとめられました。
検討委員会の結果を踏まえ、国土交通省は、手引書を活用してフェリー事業者に以下の火災対策を講じさせるべく指導を行っていきます。
(1)火災対策
・火災に備えた消火プラン(消火活動の手順をまとめた計画書)を作成すること
・消火プランに基づく実戦的な消火訓練を行うこと
※これらの対策を行うことにより、適切な消火活動が可能であることの検証実験の様子を以下のURLに掲載しています。
http://youtu.be/XEHd-2bp2lo
(2)指導の方針
・多数の乗客が乗船することに加え、船内の構造が複雑である大型のフェリー(沿海区域以遠を航行する総トン数5,000トン以上で複数の甲板を有する船)を運航する事業者に対して、平成28年度中を目途に、消火プランの作成及び実戦的な訓練を行うよう指導を行います。
・その他のフェリー事業者に対しても火災対策の周知及び情報提供に努め、同様の火災対策を推進します。
・さらに、フェリーの乗員に対してリーフレット(別添2)を配布し、消火活動の主な手順を周知します。
フェリー火災対策をとりまとめました ~より安全・安心なフェリーの運航に向けて~(PDF形式)
【別添1】フェリー事業者による消火プラン作成の手引き(PDF形式)
【別添2】フェリー車両甲板火災 消火の手引き(PDF形式)
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